愛は百薬の長

わんわんにのちゃんを愛でる @619O319

嵐20周年に寄せて

まずは嵐の皆さん、20周年ほんとうにおめでとうございます。10年前のわたしは、10年後もこうして嵐の記念日をお祝いするなんて思ってもいなかったことでしょう。

このブログだってほんとは3日に公開する予定だったのに、2019年11月3日は嵐を取り巻く世界が動きすぎてて完全に乗り遅れてしまって、めちゃくちゃ反省してます。


さて、冒頭でも触れた通り、わたしは嵐10周年からのファンで永遠の新規だと自負してるんですけど、永遠の新規なりに見てきたこれまでと、そしてこれからの感謝の意を以て20周年おめでとうの挨拶(?)にさせていただきたいと思います。



20年前、ハワイの船の上で「世界中に嵐を巻き起こす」と誓った5人の男の子たちは嵐を好きになった頃のわたしより年上で、当時の映像を見ては高校生ってこんな感じなのかなとぼんやり思っていたりしました。でも、彼らがデビューした16〜19歳を経た今のわたしが感じているのは、当時の彼らにとって、その言葉や向けられるカメラや視線が、色々な意味でどれほどの重みだったのかなということ。どれほどの期待を背負って、どれほどの不安と一緒にあの日、あの場所に立っていたのかなということ。


デビュー日に開催した握手会で、8万人のファンと握手した5人はそれぞれどんな気持ちだったんだろう。16歳の自分に置き換えてみたら、怖いなあと思ってしまった。これからどうなるかもわからない自分たちに対して、期待してくれている人たちがそれだけの数いること、もしかしたらそれを裏切ってしまう未来があるかもしれないという不安、もう逃げられないかもしれないというプレッシャー。普通に怖い。わたしが嵐だったら、大変なことになってきたな、と思っちゃうなあ。


でも幸か不幸か、嵐の人気は思った以上に伸びなかった。デビューから5年くらいまでの初期の曲は、勿論いい曲もあるんだけど、色んな意味で迷走してるなと思う。(聴いてない人はストリーミング配信解禁になったので聴くか、この前発売された64曲入って約8000円とかいう激安の5×20のクリップ集見て!)

迷走って言ったら語弊があるけど、ジャニーズの曲って、王道ラブソングだったり、かっこよかったり、キラキラしてたり、そんなイメージじゃないですか。
対して初期の嵐の楽曲は、ジャニーズなのにラップしてみたり、ジャニーズなのにダークな曲調だったり、ジャニーズなのに王道キラキララブソングがなかったり、そんな"ジャニーズなのに"楽曲が多くて、"ジャニーズらしさ"を期待したおたくたちにはウケなかっただろうなと今でも思う。

それプラス、グループの路線?系統?がめちゃくちゃふわふわしてる印象で、グループのイメージみたいなものを確立していくべき時期に、それが全然できてない感じでした。台風ジェネレーションとか未だにコンセプト不明だし、超かっこいい曲(時代とかPIKA☆NCHIとか)歌ったかと思えば、キャッチーな曲(君のために僕がいるとかナイスな心意気とか)歌ったり。当時のファン、よく着いていけたなと思う。


そんな時期に、5人でやってたラジオが終わったり、深夜番組で心霊ロケさせられたり、そりゃファンも不安になるわ!レベルの嵐が、初めて24時間テレビのメインパーソナリティを務めた年に、テレビで何回擦られたかもわからないかの有名なセリフが、相葉さんの口から飛び出すわけです。


トップになるって夢、絶対叶えようね。


このセリフ、国民的アイドルになった今ではもう感動秘話みたいな感じで語り継がれてるけど、当時の嵐、CD全然売れないし、レギュラー番組は深夜だし(しかも激ゆる)、知名度も低いし、絶対国民から鼻で笑われたでしょ.......と今でも思う。かつ、この年の24時間テレビ、サポーターとして大先輩の東山さんがついてくださってたから、そんな大先輩の前でこんなことよく言えたな?!とも思う。まあそれができちゃうのが相葉雅紀、その人なんですけど。


個人的に、ああ見えて相葉さんってすごく芯が強くて意外と頑固、なのに平和主義で争いを好まない、そんな嵐の中和剤だと思っています。

風船で(コンサート会場の)空を飛んだという普通じゃ有り得ないことを成し遂げた経歴の持ち主だからか、なんか嵐の中の雰囲気的にも「相葉ちゃんが言うならできるかも」「相葉ちゃんが言うならやってみようか」みたいなのを感じる。たぶん相葉さんの言葉は何かしらの力がある。


で、この相葉さんの発言がターニングポイントだったんだろうなとも思うんですよね。嵐、相葉さん以外A型の超真面目集団なので、それまでやってきた5年の義理に背かないように、相葉さんの言葉を嘘にしないためにも、それまで以上にひとつひとつの仕事に全身全霊で取り組んだんだろうなと思う。全力で乳首開きTシャツとか、パンダとか、ツタンカーメンの呪いとかやってたんだと思う。(めっちゃ面白いから見て)


そして、この頃からグループの方向性がやっと定まってきた気がします。ピカダブとか、Heroとか。今のパブリックイメージに近い楽曲はこのへんから。この頃の嵐はHero、サクラ咲ケ、きっと大丈夫、等々応援ソングばっかり歌ってるんだけど、楽しいことだけじゃなかった5人の歌う応援ソング、めちゃくちゃ良いんだこれが。しんどいことなかったんだろうな〜みたいな人に言われる励ましの言葉ってなんかちょっとイラっとするけど、嵐のは胸にすとんと落ちてくる。だって嵐も苦労してるから。アイドルも同じ人間なんだなって思えるから。


話は現在に戻るけど、それから15年くらい経って、あの時の言葉が感動秘話になってメディアで何度も擦られるくらい名実共にトップアイドルに登り詰めた嵐が、ジャニーズ禁断のSNSやストリーミング配信を始めたことってすごく意味があるなと思う。

永遠の新規こと10周年出のおたくからしても、少なくとも10年前の嵐はまだ庶民感というか、近所のお兄ちゃん感があったんだけど、この10年で天界の人になってしまった感が否めなかったんですよね。それはきっと、本人たちのスタンスは変わってないんだろうけど、彼らを取り巻く環境や世論や、単純に売上や視聴率みたいな目に見える数字が変わったからで。もう乳首開きTシャツも、パンダも、ツタンカーメンもやってくれない、そんなことやらせちゃいけないグループになってしまった。


だから、SNS解禁の一報を聞いて、"嵐が下界に降りてきた"ってツイートを見たとき、ほんとにそんなイメージだなと感じた。

今このタイミングで下界に降りてくる、最近ずっと打ち出してる"僕たちを、もっと近くに"のコンセプトをこんなにも体現してくれる。言葉だけじゃなくて、ちゃんと行動で示してくれる。幸せ過多でおたく死ぬんじゃない?と思うくらい、おたくへの、否、嵐ちょっと興味あるな、くらいのレベルの人たちにも愛を注いでくれる嵐、もはや聖人の集まりか?と思う。前世は神だったんじゃないかとも思う。





YouTubeLiveの会見で、翔さんが言った「ようこそ」がとても印象に残っている。
嵐は、2020年末で活動を休止することが決まっているグループなのに、それを全然ネガティブに捉えてないからこそ言える「ようこそ」。この一言だけで、今からファンになっても後悔させないことを約束してくれる。10年ファンやってて一瞬たりとも後悔したことないわたしが言うんだから間違いないよ。嵐に片足突っ込んでるみんなは早く入沼しよう。ようこそ、嵐沼へ!


それと同時に、来年、東京五輪よりも先に新国立競技場を使ったコンサートが開催されることも決まりました。東京五輪に向けた色んな調整?も兼ねてみたいなことを本人たちも言っていたけど、そうなるともはや嵐は国家プロジェクトなので国を挙げて応援していこうな。国家プロジェクトなのに下界に歩み寄ってくれる嵐、やっぱり何者なんだ。



とまあ、こんな具合に嵐はまだまだやる気です。
今年の24時間テレビを見てくださった方は記憶に新しいかもしれませんが、こんなバケモングループになったにも関わらず、相葉さんが「トップになる夢」についてまた言ってましたね。どこまで行く気よ。

2年前のアルバム「untitled」、最初のトラックであるGreen Lightにこんな一節があります。「このてっぺん まだまだ I'm the owner」。強気すぎるくらい強気なのに、この10年ずっとてっぺん走ってる事実があるので全面降伏するしかありません。恐るべし嵐。


なので、いや、だからこそ安心して着いていける、それが嵐です。

本人たちは「みんなと作り上げた20年」だと、勝手に着いて来たわたしたちに有り得ないくらい感謝してくれるけれど、5人が20年嵐でい続けてくれたこと、手を取り合ってくれたこと、トップを目指し続けてくれていること、わたしたちファンを楽しませようとしてくれていること、そして何より、嵐が大きな決断を下すときに選びとってくれたのが「5人じゃなければ嵐じゃない」ということ。その全てに感謝したいのはわたしたちのほうで。


ファンは勿論、嵐に愛されている嵐がいちばんかっこいいし、何よりも愛しい。初めての深い愛おしさは嵐。まさにこれ。


20年前、デビューした日に5人が抱えていたかもしれない不安が、少しでも拭えていたらいいなと思います。

20年経った今、嵐で良かった、と5人が口を揃えて言ってくれることがほんとうに嬉しいです。

嵐のファンであることに誇りを持たせてくれて、ほんとうにありがとう。

わたしの希望で、道しるべで、憧れであり続けてくれてありがとう。

5×20、左の数字はきっと永遠に変わらないから、この20年が冠された楽曲に登場する"and you"であり続けたいと思います。

嵐が嵐を巻き起こしても、絶対に手を離さない覚悟はとっくの昔にできているので!



嵐が歩んできた20年と、嵐が嵐であり続ける未来に愛を込めて。5×20、ほんとうにおめでとうございます!