愛は百薬の長

わんわんにのちゃんを愛でる @619O319

二宮担から見た「バーチャルアイドル」

三者がとやかく言うことじゃないのだろうし、部外者は黙ってろという気持ちもわかる。でも何せここは趣味嗜好を自由に綴る場なので書かせてもらう。


以下、Jr.界隈についてほぼ無知かつ2.5次元アイドル(ラブライブ!アイドルマスター)好きな二宮くんのおたくが考える「ジャニーズ初バーチャルアイドル」についての雑感である。



まず、タッキーが言っていた「ジャニーズJr.のプロデュースをしたい」と「デビューの形はCDデビューだけではない」についてだが、前者についてはまあ納得、というかそれが本当に彼のやりたかったことなんだろうなという印象を受けた。

東西合わせて約300人いるというジャニーズJr.を、語弊はあるかもしれないが管轄するということ。今のJr.たちはタッキーがJr.だった頃、いわゆる黄金期のようにJr.がゴールデンタイムに彼らだけの番組を持っているなどというわけではないので、新規のファンを獲得するには不利な状況の中で生きている。にも関わらず、単独公演を行うことのできるグループがあったりと人気実力共に黄金期の比ではないことは外野のわたしから見てもわかる。(自担が折に触れてそういう発言をすることもあったりする。)


わたしの自担は二宮くんだが、その二宮くんと同じ黄金期を生きて、人気も実力も兼ね備え次にデビューするのはタッキーだろうとまで言われていた当時のJr.のトップだったタッキー。当時のことはよく知らないが、年末に放送された8時だJや、本人たちの話を聞く限り、そのトップの自負はタッキー本人にもあったようであるし、そのように振舞っていたことも知っている。が、ご存知の通り先にデビューしたのは嵐だった。

ジャニーズJr.の世界は、言い方は悪いが彼らを応援しているファンからしたらそんな理不尽がまかり通る世界だ。

だからこそ、そんな不条理を経験した彼が、当時の自分たちよりも人気も実力もあるであろう今のJr.の背中を押すような活動がしたいと思うのは自然だろう。



と、ここまではいいとして。
議題は後者の「デビューの形はCDだけではない」についてである。

たぶん、これはジャニオタだけでなく世間一般的にもそうなんだと思うのだけど、アイドルや歌手の「デビュー」と聞くとイコール「CDデビュー」を思い浮かべる人がほとんどだろうし、デビューする側の本人たちも「CDデビュー」を目標に活動してきた子たちがほとんどだと思う。


そこに突然「デビューの形はCDだけではない」なんて言われたら。わたしがもしJr.担だったら頭を抱えるだろう。だって、応援してきた彼がCDデビューという大きな目標に向けて、夢への一歩を踏み出すためにしてきた努力を、わたしは知っている。それを、その努力を、たった一言で踏みにじらないで。と思うだろう。



わたしは今回のバーチャルアイドルは、「デビューの形はCDだけではない」の第一号のようなものだと感じている。が、もしかしたらあるかもしれない"バーチャルアイドルとしてのCDデビュー"が、これまで活動してきた、今回で言うと"なにわ男子としてのCDデビュー"より先行してしまうかもしれないというのはどうかと思う。



だが、タッキーの意向で全てが決まったわけではないのではないかとも思っている。タッキーの管轄する会社がどこまでジャニーズ事務所やジャニー社長の意思を継ぎ、その体制に倣っているのかはわかりかねるが、もしもしっかりと寸分たがわずその体制を取り入れているのだとしたら。ジャニーズ事務所は「休みたい」と言えば例えどんなに稼ぎ頭のグループであったとしても、その意思を尊重してくれる会社である。


つまり、今回の「バーチャルアイドル」についても同様で、この企画を進めていく段階で声がかかったのは第一弾として発表された二人だけではないのかもしれない。はたまた、二人だけに声をかけたとしても二人にはそれを断るという選択肢もきっと残されていただろう。

前者だと仮定すれば、声がかけられた数人の中で手を挙げたのが二人だったのかもしれない。
そして後者だとすれば、断ることをしなかったのは紛れもなく二人である。

どちらにせよ、わたしは、二人が自分たちの意思で今回の「バーチャルアイドル」を掴み取ったのだと思っている。



この前、関西ジャニーズJr.が特集されていた回のRIDE ON TIMEをたまたま見る機会があった。

すると、いつも自担である二宮くんを信仰してくれている西畑大吾くんが密着されている際に、こんなことを語っていた。

僕が(ドラマに出たり)活動することで、関西ジャニーズJr.やなにわ男子を知ってくれる人が増えると嬉しい。(意訳)


この番組を見ていく中で、特に関西ジャニーズJr.はその中でグループはできているが、「関西ジャニーズJr.」を大切にしている印象が強く残った。あくまでも第三者の意見で大変恐縮であるが、この気持ちはきっとそこでレッスンしていた全員に共通しているものだと感じた。


西畑くんやこの前ドラマに出ていた道枝くんはその、「関西ジャニーズJr.やなにわ男子を知ってもらう」きっかけ作りの場として、ドラマや映画といった芝居を選んだのだと思う。

そして、今回バーチャルアイドルとして活動することになる、大橋和也くんと藤原丈一郎くんは、そのきっかけ作りの場として「バーチャルアイドル」を選び取ったのではないだろうか。


少なくとも、第三者であるわたしの目にはそう映った。どんな手を使ってでも、例え遠回りをしたとしてもCDデビューしたいという気持ちと、そのためにはどんな小さなチャンスも自らの手で掴み取っていく、いかなければという強い意思と決意を感じた。

目標に向かってがむしゃらに努力し、ひたむきに熱を注ぎ、貪欲に手を伸ばす。ジャニーズJr.の魅力の一端を垣間見た気がした。それならば、そうして彼らが貪欲に手を伸ばした先で選び掴んだものが「バーチャルアイドル」であったならば、わたしは応援したい。



そして、ここからは2.5次元アイドルとそのファンの実態についても触れていくが、わたしは先述した通りラブライブ!シリーズとアイドルマスターシリーズのおたくをしており、CDやライブDVDを買ったりもしている。

2.5次元アイドルには入り口が二つあり、一つは「2次元のキャラクターが好きでそのキャラを演じている中の人も好きになる」パターン。そしてもう一つはその逆で「元々中の人が好きで、その人がやっているキャラだから好き」というパターンである。


おたくというものは、どの界隈でも同じような習性を持っているため「好きになればなるほど知りたくなる」のが性である。
現にわたしも、最初はキャラクターだけを愛でていたが、次第にそのキャラを演じている声優のことも調べるようになり、その声優の出演しているアニメも見てみようかなと思うようになり、その結果様々なアニメの沼に浸かっている状態がかれこれ5年は続いている。


このわたしのような状態を作り出すことができれば、タッキーが目論んでいるであろう「新規ファンの獲得」は成し得ることになる。
これはじゃにおたとアニオタ、2足のわらじを履いているわたしが常々感じていることだが、お互い同じおたくなのに歩み寄ろうとする姿勢があまりないため、お互いの沼の良さを知らないまま生きている気がしてならない。

この状態が続くと、聞こえは悪いがアニオタをジャニオタに取り込むことは一生できないだろう。その点から言うと、タッキーの打ち出した「バーチャルアイドル」は核心を突いていると感じる。

今回「バーチャルアイドル」として二人が活動していく中で、関西ジャニーズJr.のファンは増えるだろうし、ファンとまではいかずとも名前を知ってくれる人口は確実に増えるだろう。


わたしが言いたい大部分は以上であるが、最後に、忘れてほしくないのは「需要があるから仕事が来ている」という点である。

欲しくても仕事が来ない人は芸能界だけじゃなくこの世界にごまんといるし、彼らはきっとどんな仕事でも喜んで引き受けるだろう。
だが、そんな仕事を欲している彼らではなく、その仕事を引き受けてほしいと"選ばれた"事実は大切にしてほしい。

アイドルは需要がないと成り立たない職業だ。
バーチャルアイドル」を通して、彼らが新たな需要を獲得してくれることを心から願っている。


あと、二宮くんも同じ「中の人」としての仕事を2005年にやっているが、その時の二宮くんより彼らのほうがきっと人気はあるから安心してほしい。