愛は百薬の長

わんわんにのちゃんを愛でる @619O319

ラブソングと夜の親和性

以前Twitterにてアンケートを取らせて頂いたんですけど、


そのときの記事がやっとできました(大遅刻)


そもそもこの記事は「そういえば嵐の楽曲って星座みたいな夜空を連想させる曲が多いよな〜〜〜ロマンチックでちょう好きなんですけど!!」と思ったことと、そういうワードが出てくるラブソングが単純にめちゃくちゃ好きなのでちょっと調べてみるか〜〜!くらいの勢いで書いていますので悪しからず。

そういうわけで今回は、嵐のラブソングにおける星や月といった夜空の位置付けについて、嵐の活動期間約20年をデビュー期(デビュー~2004)、花男全盛期(2005~2009)、国民的アイドル期(2010~現在)の3つに分けて、圧倒的主観でお送りします!!!!!それでは早速いってみよう!!



デビュー期
デビュー期に当たる1999~2004までの嵐は、トンチキソングの宝庫なのでまずマトモなラブソングを見つけるのが難しかった(失礼)

そんな中から見つけたまさに希望の星的ラブソング、それがあの伝説の第69回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した二宮くん主演作、「南くんの恋人」主題歌である「瞳の中のGalaxy」です。

作詞作曲が藤井フミヤさんなので、それはもうロマンチックな世界観が展開されているわけですがそれなりにトンチキ感満載の曲です。Galaxyな瞳って何やねん。

それはさておき、この曲には以下のフレーズで星が登場します。

1番
どうして流れ星に 願い事するんだろう
宇宙の彼方に消えてゆくのに

そして僕は星座になって 君の傍にいるよ

2番
そうさ君とこの銀河の中で出会ったよ
信じよう 信じよう いつか聞いた星の神話

Cメロ
数えきれない 悲しみも
数えきれない 喜びも Shining stars

この曲における星は、友達以上恋人未満なふたりの関係性を隠喩しているのかなあと思いました。

"流れ星に願い事をする→叶う"という希望的な因果関係が表れた歌詞ではなく、"願い事をしても宇宙の彼方に消えてゆくのに"と、ちょっとマイナスの観測がされていることや、1サビの終わりが「〜見つめたい」と願望の形で語られていることから、主人公である"僕"と"君"との関係は曖昧な感じなんだろうなあ、と推察しました。

そんな感じで1番ではちょっとしたマイナス要素を孕んでいるこの星ですが、2番以降では希望的観測で語られるようになっています。ちなみにここで出てくる星の神話、発売時期的にもベガとアルタイル(織姫と彦星)かなあと思いましたが結局悲恋チックなのでたぶん違うんですよね……気になる。
あと最後の"Shining stars"も複数形になっているのでふたりの隠喩なんじゃないかなあと思ったり。

あと少し話は戻りますが1番サビに「Galaxyなその瞳を見つめたい」とあるので、その瞳の持ち主は"君"だということがわかります。ちなみに「"僕"は星座になって 君の傍にいるよ」なので、これたぶん"僕"は星座になっることによって"君"のGalaxy、つまり瞳に映り続けたい的な物理と心理のダブルミーニングなのでは?とも思いました。

どちらにしろこの曲での星の役割はざっくり僕と君の隠喩であると言っていいかなあと。

また、この時期の楽曲でほかに星が出てくるものは、君だけを想ってる星のFreeWayなどがありましたが、君だけを想ってるに関しては「星と星をつなぎ」と「君と僕を結ぶ」が対句になっているんじゃないかと感じたのでここでの星も遠距離恋愛をしているふたりの隠喩で考えました。実際星と星の距離もめちゃくちゃ離れているので、それも遠距離恋愛にぴったりな感じだったし。
そして星のFreeWayは歌詞がドライブ中っぽいので、そのままの意味で夜景の光を星に例えて高速道路を走っているようなイメージなので、何かの比喩ではないパターンです。


花男全盛期
我ながらこのネーミングセンスは如何なものかとは思いましたが、気にせずガンガン進みます。この時期の嵐の楽曲にはラブソングがめちゃくちゃ多くてさすが20代真っ只中のキラキラアイドルだ〜〜と思っていました。


で・す・が!


ノブ「ないんじゃ〜〜!!夜空の出てくるラブソングがほとんどないんじゃ〜〜!!!!」


びっっっくりするほどなかった………ラブソング自体はもちろん沢山あったのですが、星が2回以上歌詞に出てくる楽曲がイチオクノホシシリウスしかなくて詰みました。

しかもイチオクノホシはほら、歌詞も「イチオクノホシの中の二人」だし……もう日本の人口の比喩じゃん……逃れようがねぇ………

シリウスシリウスで失恋ソングな上に「遠ざかる星に 愛を誓う」だし、その前にも「ひとつだけ空に高く光る 僕の名前 呼ぶ声」があるので推察するまでもなく別れた彼女のことです………


……花男全盛期編……これで終わりです……ヒロシです………



国民的アイドル期
そう!ここ!ここですわたしが一番語りたいのは!!!みんなが30代に突入してからの嵐はなんていうかこう、大人の余裕を醸し出し始めたしそれに伴って(?)余裕な顔で甘い台詞を囁くようになったの!!!!(大歓喜)20代前半に歌っていた「連絡ひとつロクに出来なかった自分が今では全然信じられない」みたいな若気の至り系ラブソングは歌わなくなってしまったけれど!!それと引き換えに▼ アラシ ハ イロケ ヲ テニイレタ!状態なわけです。特に近年の嵐、やばいよ、色気が。

20代の嵐が夜空って言っても21時頃だったのに対して30代の嵐はもう23時以降だからね……※あくまで主観

そんな23時以降系の大人なラブソングの中からいくつか選抜していきます。


エントリーNo.1 Sugar
2017年ジャニーズ楽曲総選挙にてアルバム曲ながら全体上位に名を連ねた言わずと知れた名曲。何万人もの腰を砕いてきた名実ともに生で見たらやばい曲

この曲には太陽というワードも出てくるのですが、それ以上に星と月が多用されていることと、全体的な雰囲気が夜なので選出しました。

月明かり 君は素敵に纏って 悔しいくらい上手に笑う
何もかも幻だよ、みたいに 嘯いたその瞳が愛おしいんだ

「いつかは2人も 星屑になるの」
そんな駆け引きは 月と太陽に預けて ただ僕を見つめて

大前提として"僕"は"君"に恋愛感情を抱いているわけですが、月明かりを素敵に纏った"君"が悔しいくらい上手に笑う、また、何もかも幻だよと嘯く=知らないフリをする、とあるので素直に「綺麗だ」などと言えない関係性である可能性が高いです。
そしてここでの素敵は辞典で調べると最初に示されている「心を惹かれるさま/非常にすぐれているさま」だけではなく、二番目の「程度がはなはだしいさま」という意味のダブルミーニングで取るのが自然かなあと思いました。つまり、砕けた言い方をすると月明かりを纏った君はめっちゃ綺麗!的な。夜に月明かりを纏う、ということはスポットライトが当たっているようなイメージなのでここでの月明かりは"君"に対して+αな存在で"君"本人を指しているわけでありません。

そんな"君"が「いつかは2人も 星屑になるの」なんて意味深なことを言い出します。
この歌詞の前に「そう 分かってるのは もうすぐ今日が 終わるってことだけさ」というフレーズがあるので、"僕"にはこの夜が終わって朝が来る自覚があるわけですが、彼女の台詞にある「星屑」は夜が終われば見えなくなってしまうもので、言い換えれば夜が終わればふたりの関係も終わるということ。そこでこの台詞の行間やこれまでの歌詞の流れから推察できるのは、"君"はこの夜のこの関係を終わらせたくないということです。
それに対して「そんな駆け引きは月と太陽に預けて ただ僕を見つめて」で夜にしか見えない月だけでなく、朝の象徴である太陽まで引き合いに出しているので"僕"は出来ることなら朝が来てもこの関係を終わらせたくない、いつまでも僕を見つめてっていう……まあ"君"を"Sugar"とか呼んでベタ惚れですもんね、そりゃ強欲になるわ。

つまり、星屑は言わずもがな夜が終わると終わってしまうふたりの関係の隠喩ですが、月と太陽はどちらかが常に見えている状態にあるので終わらないことの隠喩かなあと解釈しました。


そしてエントリーNo.2 お気に召すまま
好きすぎてCDが焼き切れるんじゃないか、くらい聴きました(怖い)まずイントロからしてキラキラ!星空!ロマンチック!みたいな始まりで、出てくるワードがときめきの宝庫。

「夜が明けても星空の滑走路(みち)をずっと旅しよう」はつまりプロポーズみたいなもんだし、彼女と過ごす時間を星空の滑走路に例えるってどんな感性してんの……ちょうすき……だし、「理屈よりリキュールを注いだグラスをふたりで高らかに鳴らしたら夜空がまた光り出す」って30超えたおじさんの感性マジでどうなってんの……30超えて理屈抜きで楽しいキラキラな恋できるってまさに理想じゃんすき……ってなる。君といれば夜空の星が輝くってか。イケオジすぎて困る(ここで白旗を上げる)

挙句、「その声で星が揺れる」し「愛しさで星は廻る」んですよ!!!君の声を聞くと星が瞬いて、そんな君への愛しさで地球は廻ってるんだよって……こんな女の子が喜びそうなロマンチックファンタジーワードの宝庫みたいなイケオジ、いくらで買えるの、、、億ですか?兆ですか??

とにかくここでの星は星そのもの、というより恋愛のキラキラ感を表した心情の現れなのかなあと思いました。それにしてもやはりめっちゃ好きですこの曲。



さて、ここまで長々と4500文字弱書いてきましたがまとめると、
・デビュー~20代の楽曲ではその恋愛の当事者であるふたりの距離感など物理的な事象を比喩していることが多い
・30代になってからの楽曲では物理的な事象ではなくふたりを取り巻く事象や感情など心理的な部分を表現する手段として用いられることが多い
という感じですかね。

わたし自身、こういうロマンチックワード満載のラブソングが大好きなのでやっていてほんとうに楽しかったです。今回はラブソングを取り上げましたが、嵐の楽曲には星が出でくる曲がほかにも沢山あるのでそれらの星についてもまたいつか記事にできたらなあと思います。


今週末からワクワク学校も始まりますし、来週は待ちに待った円盤が発売されますし、ブログの更新頻度も上がりそうですので何卒よろしくお願いします……!