愛は百薬の長

わんわんにのちゃんを愛でる @619O319

全シンメ担にダイマするUB

嵐ライブツアー2017-2018「untitled」大阪公演最終日に参加した、二宮担(にのあい強火担)のわたしがにのあいのユニット曲であるUBについて全シンメ担にダイマします!!!ちなまなくても長い。

コンサート行ったひとみんな言ってるけど、シンメ担でUB見てないひとはマジでシンメ担人生8割損してる。これ割と本気で。そのくらいやばいぞ、UBは。

入所時期がほぼ一緒で同級生、帰り道は同じ総武線に揺られ、Jr.時代はシンメとして一世を風靡していたとかいないとか……な二人。一方は「俺は歌も踊りもできないからデビューできない」と感じ、それに対しもう一方は「デビューできるから」と信じ励まし、結果お互いが助け合うようにして同じグループでデビューするという神様仏様も驚く運命力。

そんな20年以上の付き合いの二人がグループ結成18年目にして作り上げた、友情愛情を超えた超大作、それがこのUBです。

ユニットの組み合わせが発表された時点で二宮くん強火モンペであるわたしが泣いた。あれだけあいばさんにラブコールし続け、地上波(ただのババ抜き)で「俺はお前を信じて、お前と一緒に歩いていきたい!」と発言し、

某動物園番組で犬猫どっちが好き?企画初回ゲストにお呼ばれしたときは「やっぱ相葉くん」と犬派に名を連ね、

自身のラジオでは「あいばくんご飯行ってくれないから俺は湾岸の地縛霊になる」とごねていた二宮坊ちゃんがやっとあいばさんとユニット曲を公式音源で歌えることの重大さたるや……(怖い)



そんな、二人の関係性をユニットバスに例えたUBは、二人を18年見守り続けたメンバーのやさしい語りから始まります。

これは、ある一人の旅人の言葉。
人と人はどうやって出会うのだろう。
街を歩けば人とすれ違うけれど、
それは出会いではない。
必然か?それとも偶然か?

穏やかなしょうさんのやさしい声が響くドーム。
古き良き下町葛飾で生まれ育った二宮くんと千葉の中華屋のせがれである相葉くん、経緯こそ違うけれど、もしジャニーズに入っていなければ。この二人はもしかしたらすれ違うことすらなかったのかもしれません。


そして必然か?偶然か?という問に、潤くんが丁寧にその答えを読み上げます。

出会いにはきっとタイミングがあるんだ。
歯車が噛み合うように。
点と点が線になって交わるように。
それは、とても自然なこととして。
そしてもっと知りたくなるんだ。互いのことを。

しっかりと、噛み締めるように、出会いはタイミングだ、と。歯車や点という表現を用いて語られる出会い。歯車は噛み合わないと作用しないものですし、点は線になって初めて何かを描くことができるもので。この二人の出会いの奇蹟をここで思い知らされます。

共に過ごす時間の中、楽しいこと、苦しいこと、嬉しいこと、悲しいこと。その中に愛は詰まっている。

二宮くんのやさしい声で語られる、大切なひとと出会った旅人がその時間で学んだ、たくさんの感情。20年も一緒にいれば、色んな場面が過ぎるはずです。だって20年です、赤ちゃんが成人を迎えるまでと同じ年月を過ごして来ているのです。この台本を与えられたとき、二宮くんはきっと相葉くんのことを思っていただろうなあ……(ここで号泣)


二宮くんに続いて相葉くんが愛おしむように語ります。

日常の小さな一つ一つが人をつくっていく。
誰かに影響を受けて知らず知らずに変化していく。
その隣には、あなたがいた。

相葉くんにとって日常の小さな一つ一つを共に過ごし、知らず知らずに影響を受けた、そのひとこそ、きっと二宮くんで。ささいな日常も、変化も二人で受け入れてきたはずです。"その隣には、あなたがいた。"相葉くんの「あなた」は二宮くんなんです。

ありがとう。君といた、全ての奇蹟に。
さあ、次はどんな景色を見ようか。

大野さんのすべてを包み込むような響きが会場を包み込んで始まる、静かで、穏やかで、繊細で、優しい、UBのイントロ。



メインステージをはさんだ対極の花道に、同じ青のタートルネックのニットとジーパンというこれでもかというほどシンプルな衣装に身を包んだ二人が現れます。いわゆるコンサート衣装のような、ギラギラとした装飾なんてこの二人には必要なく、20年を共に過ごした彼らの関係性は、至ってシンプルな衣装や言葉に集約されるんです。

Litsen...

ドームに集まった4万5千人と自分たちに語りかけるように紡がれる、この曲が始まる合図とも取れる二宮くんのこのフレーズ。カメラに抜かれた二宮くんの表情が、穏やかでやさしくてあったかくて、あの一瞬でドームがにのあいだけの世界になりました。二人が20年綴り続けてきた日記帳の表紙を、笑い合いながらそっと開いた瞬間でした。

簡単なことが 見えなくなっていた
カーテンの向こうが遠く感じてる
何考えてんだ いつも無口で
ずっと首伸ばして見てる

巨大なスクリーンに映し出される二人の表情が、どこか懐かしむようで、優しくて柔らかくて、日記帳に綴られた一言一言を丁寧になぞるような歌い方も相まって、それはもう泣けた。あとお互いが見えない位置でお互いのパートを口ずさむにのあいに友情や愛情を超えた信頼関係が伺えて、歌詞に出てくる"We are one"なんだなあ、二人で一つなんだなあって。

本当は知ってんだ 最近の二人は
近くにいることにも 何も感じない
どこに行こうたって 離れられないけど
でも僕らにだって一人になりたいこともある

この曲のやばいところは、終始主観で語られているところなんですよ。登場人物はお風呂とトイレ、ないし二人なのに。人間複数いれば、同じ光景、同じ経験をしても思うこと、感じることは違うはずなのに、「最近の二人は」「何も感じない」し、だけど「僕らにだって」「一人になりたいこともある」と二人分の感情が、ほぼ断定の形で語られる。

しかも、普通に歌うと不仲とも取られるかもしれないこんな歌詞を、堂々と歌うわけです。行間を読めば、つまりにのあいは、この歌詞を歌っても不仲と取られないような関係性なんです。

きっと Need to leave
同じものを見た 時間が長すぎた
We just need to leave
お互いの感情さえ 手に取るようで
付かず離れず今日もまた この部屋の中で

先ほど二人分の感情が断定の形で語られる、と記しましたが、ここでその理由が語られます。「同じものを見た 時間が長すぎた」「お互いの感情さえ 手に取るようで」と。20年は彼らの心をひとつにするには長すぎる年月で、その年月がお互いの感情も手に取るようにさせた、と、"二人"ではなく"一人"として二人が歌う。

いや、どれだけ長く一緒にいるんだって、どれだけ同じ光景を、同じシーンを経験してきたんだって。彼らが付かず離れずで積み重ねてきた経験値が、想像できないほど多くてくらくらする。しかも「一人になりたいこともある」なんて言いながら「今日もまた この部屋の中で」と受け入れているあたり、もうどうしようもないって、二人が二人の運命力に白旗上げてるんですよね。本人たちもびっくりの運命力ですよ。

もう Never leave
当たり前じゃない 今までの日々も
We could never leave
違う二人だって 助け合って行けるよ
付かず離れず今日もまた 隣同士なんだ

これは2サビなのですが、このサビに入る前、対になった花道から引き寄せられるようにセンステに歩いてきた二人の目が初めて合う。そのときの二宮くんの、ちょっと恥ずかしそうな、だけど嬉しそうな表情が忘れられなくて、思い出すだけで泣ける。

二人の運命力で引き寄せたこれまでの毎日が「当たり前じゃない」ことをいちばんわかっているのは、紛れもない本人たち。今まで散々、あるときは親友として、またあるときはメンバーとしていちばん近くで助け合ってきた彼らだからこそ「違う二人だって 助け合って行けるよ」と言えるんです。お互いの優しさも、気配りも、鋭さも、全部いちばんわかっているから、自分じゃない誰かとでも助け合って行けるよって。

だけど結局、今しかないから。今を生きている自分の隣にいるのは、紛れもなく"あなた"だから。「付かず離れず今日もまた 隣同士」なんです。


そうやって綴ってきた日記帳を読み進めた二人に、離れて暮らす計画が舞い込みます。

Oh 僕らが別れて 暮らす計画があるなんて
Oh 戸惑ってるけど 僕らは一つさ

さっきまでサビで、二人で一人の感情を歌っていた、つまり"二人で一つ"だった彼らが、"一つと一つ"という個に、二つになるかもしれない。

だけど「戸惑ってるけど 僕らは一つさ」と二宮くんが歌う。ここ、二宮くんが歌うことに意味があるなあって思います。「歌も踊りもできないから、デビューできない」と嘆いていた二宮くんが、20年の時を経て力強く歌う「僕らは一つさ」。戸惑っていた親友の背中を押す優しくて、頼もしい一言。もう涙が止まりません。


このへんから泣きすぎて記憶あやふやなんですけど、たぶんこのCメロ後の間奏であの話題騒然の常に体の一部をくっつけて踊るなんちゃらダンスってやつが始まるわけです。

が、正直にのあいが絡み合ってる記憶しかない。けど、人間ってあんなに複雑に絡み合えるんだなって思ってしまうくらい、ほんっっっっとうに息がぴったりで、まるでお互いの居る思い出を二人で丁寧に照らし合わせていくみたいでまた泣いた。

「UBやばいと思うから隣で死んでたら屍は京セラに埋めてな!」と母に言っていたのですが、たぶんこのへんで1回埋められた。


そして今までの思い出を散々語り合った二人は、4万5千人のド真ん中で大の字になってそれはもう一点の曇りもない清々しい表情で、高らかに

ほら We are one
離れたとしても 僕らはひとつさ

と歌い上げる。「We are one」「僕らはひとつさ」と、大事なことは2回言うスタイルは全国共通なんですかね。泣かないわけないじゃないですか……もうぐっちゃぐちゃですよ……


そのあと起き上がった二人が固く繋いだ手を掲げながら歌う

そう We are one
肝心なとこで 一緒だって分かる

が更に追い討ちをかけてきます。身長差のせいでちょっと持ち上げられてる二宮くんがなんとも言えないエモさ。こうやって歩いてきたんだなあって。もはやトラウマですよ。泣きすぎて。UBはトラウマ曲ですよ……(めちゃくちゃ褒めてる)


だけどこのあと、あんなに固く繋いだ手を離して別々の方向に歩き出す二人。「離れたとしても 僕らはひとつ」だと知った二人は、"一人と一人"、つまり個として歩みを進めます。

付かず離れず今日もまた 君と並んでいる
Yeah 君のとなり… Uh Yeah Yeah
君と並んでいる

別々の道を歩み始めた二人が、「君と並んでいる」で見つめる先にはもちろんお互いの姿があって。最後、約束のスタンド・バイ・ミーポーズを決めてにこにこと笑い合う二人にまた泣かされて。にのあいにとって「隣同士の君」はずっと二宮くんであり相葉くんなんだろうなって。去り際が潔すぎて、それにも泣きました。


UB、今考えてもやっぱりユニットバスの曲なんです。だけど、そんなこぢんまりした一室に広がっていたのはにのあいという壮大な終わりの見えない宇宙で。

二人の物語はまだまだ続きます。今までそうだったように、これからも、ずっと。付かず離れず、隣同士で。


そんなUBが含まれる「untitled」ぜひ、シンメ担は円盤になったら買ってください……もしくは借りて……嵐ファンに……それで後世に語り継いでください……

あとCD買ってくれ……

「untitled」(通常盤)

「untitled」(通常盤)