愛は百薬の長

わんわんにのちゃんを愛でる @619O319

頼りないけど頼れるリーダーの話

眠たいわけではないでしょ?
こいつが一応 最年長
絵を描いてるとき 目が本気に
なるが そうでもなきゃ マジのんびり
「この仕事していなきゃプー太郎」
いやいやそんな事 言うなよ
歌を聴かせたら降参だ
「おっさんか?」 いやいや大ちゃんだ

La tormenta の歌詞の一節、智くんの紹介のパート。
嵐のファンになって初めて買ったDVD、AAA。その中で披露されたこの曲にメンバーのすべてが詰まってるなあって思いました。もうあれから8年が経って、誕生日を祝うのも8回目。普段は二宮くん二宮くんってうるさいわたしだけど、今日だけは、嵐の頼りないけど頼れるリーダーの話をしようと思います。


第一印象は、ぽや〜っとしてる人。わたしの思うリーダー像とは似ても似つかない、むしろ真逆のリーダー。だけど、その当時から、メンバーに「リーダー」って呼ばれる様子を見ていると、慕われてるいいリーダーなんだなって思ってました。けどね、8年嵐を追いかけてきて、毎年の結成日やデビュー日に思うのは「この5人でよかった」ってことと「リーダーが智くんでよかった」ってことで。もちろん今でもそう思ってる。

今でこそ嵐の知名度が上がって、メンバー各々の知名度も上がったから、もうそんなことはないけれど、智くんの魅力は「一見何も出来そうにないところ」なんじゃないかって思う。何も出来そうにないけど、歌わせたら嵐一上手くて、踊らせたら誰よりも繊細で綺麗で。すぐに意見を曲げそうだけど、大切なことは絶対に曲げなくて。そんなリーダーだからこそ、本人たち曰く、普通の5人が集まった嵐のリーダーになったんじゃないかなって。ジャンケンで決まったリーダーだけど、もうこれは運命であり必然なんだよきっと。

そんな、ほんとはすごい人なのに全然前に出ないから、嵐の人たちは智くんのことを「リーダー」って呼んでたんだろうなって。「俺たちのリーダーはこの人なんだよ」「うちのリーダーはすごいんだぞ」って、そう呼ぶことでみんなに自慢してたんだろうなあ。


ずっと、先頭に立って集団を率いていくのがリーダーだと思っていたわたしに、大野智という人は新しいリーダーの形を見せてくれました。嵐のリーダーは見守り型。いつもどんなときでも、4人を、嵐を包んでくれる、お母さんみたいな存在。4人は、お母さんがいるからバラバラな現場で活動してても、結局はお母さんのところに、リーダーのところに戻ってくる。そんなリーダーです。

嵐のリーダーが、智くんで良かったって何度も思ったよ。翔さんがリーダーだったら、嵐はもっと頭のカタいグループだっただろうし、相葉くんがリーダーだったら頑張りすぎるグループだっただろうし、二宮くんがリーダーだったら、途中で投げ出していたかもしれない。潤くんがリーダーだったら、もっとイケイケな尖ったグループになってたんだろうなあ。嵐を、柔軟でいろんなものを受け入れるグループにしてくれたのも、適度に肩の力の抜けるグループにしてくれたのも、責任感の強いグループにしてくれたのも、いつになってもお茶の間の反感を買わないグループにしてくれたのも、ぜんぶぜんぶ智くんだと思います。


歌とダンスだけじゃなくて、智くんはみんなの精神的支えなんだろうな、とも思う。嵐には、思うように売れなかった時期があって、もともと辞めようと思っていた人が過半数のグループだから、その時期はきっと何もかも投げ出したい気持ちにもなったんだろうけど、そのとき智くんが「今、目の前にあることを頑張れないやつが、何を頑張れるんだ」って言ってくれたこと。二宮くんだけじゃなくて、嵐の根底はこの言葉にあると思うし、4人にとって、大事なことに気付かせてくれるのはいつも智くんだったんだと思う。智くんがリーダーだったから、5人でここまでやって来れたんだと思う。

最近、智くんが涙もろいのは、そんな時期を5人でスクラム組んで乗り越えてきたこととか、みんなの活躍を一番近くで見てたりだとか、嵐が今の嵐になるまでを沢山知ってるから。辛くて苦しいときもあれば、楽しいときもあって、みんなで悩んだときもあって、自分の言葉で繋ぎ止めたこともあって。そんな必死に、がむしゃらに、ひたむきに、人生懸けて向き合ってきた宝物が17年も、1人も欠けることなく続けることが出来てることが奇跡みたいで、嬉しくて、泣いちゃうんだろうなって。


嵐は謙遜ばかりのグループだから、きっと智くんに言っても「俺は何もしてないよ」って、あのふにゃふにゃな笑顔で言うんだろうけど、全然そんなことはなくて、4人もファンも「智くんがリーダーでよかった」って思ってるって信じてます。これからも嵐をよろしくね。

お誕生日おめでとう。智くんのこれからの1年も、大好きな人たちと笑顔で溢れるものになりますように。