愛は百薬の長

わんわんにのちゃんを愛でる @619O319

チケット転売について考える

嵐ニューアルバム発売前に考えることじゃないのかもしれないけれど、こればっかりはジャニヲタと切っても切れない縁なので少し考えてみようと思います。


というのも、先日発表された有名アーティスト(ジャニーズ含)の名が連なったPR広告を見たからなんですよね。まあ、たったあれだけで転売がなくなるかと言われたらそうではないのかもしれないけど、少なくとも大衆の目に付く新聞というメディアに、あんなに大きく転売反対の旨が記載されていたら少しは目を引くわけで。ましてそこに、自分の応援しているグループの名前が記載されているわけですから、転売する側はどうか知りませんが、転売されているものを買う側からすれば「駄目だと言われていたが黙認されていたものを、目の前に突き付けられた感覚」なんじゃないでしょうか。ちょっとは罪悪感を持つんじゃないかなあ。


さて、前置きはこのくらいにして、この「チケット転売問題」がどうしてなくならないのか、またどうして改善されないのかを明らかにしていきましょう。

これを語るにあたって、わたしはチケットの定価以上での転売は禁止という立場を取らせて頂きます。


チケット転売問題がなくならないワケ

これはズバリ、結論から言うと、転売することで利益を得る人がいるから、また、高値で売られているチケットを買ってでも入りたいというファンがいるからという2点が挙げられます。

まず前者ですが、これはちょっと考えれば誰でもわかることですよね。転売することで利益を得る、あるいは得ようとする、ファンや運営ではない第三者の存在です。言ってしまえばチケット転売問題の元凶の人たち。すなわちこの人たちがいなくなれば、チケット転売問題の大部分は解決するわけですが、いなくならないのには前述した後者も大いに関わってくるわけです。

じゃあなぜ転売屋(ダフ屋)がいなくならないのか。それは、そのチケット一枚、あるいはその公演に対する需要に供給が追い付いていないからです。チケットを求める人みんなに平等にチケットが行き渡るならまだしも、残念ながら人気グループになればなるほどそうはいかないのが現実です。10の需要があるところに供給が1しかないとなれば、それはもうあれよあれよという間にオークション式になっていくのは当たり前っちゃ当たり前ですよね。転売屋はそこに漬け込むわけです。この話に関して、転売屋サイドでは「供給が追い付いていないのが悪い」つまり「公演数や座席数を増やすことで対応すれば良い」という意見もあるそうですが、そんなことはほぼほぼ不可能です。

わたしは嵐のファンなので嵐を例にして考えると、嵐は毎週2本のレギュラー番組を抱えています。その上、個人で出ている番組があり(ラジオ含)、時にはドラマや映画の出演もあり、1日1本収録が入っていると考えると週3日は番組収録がある計算になります。彼らはアイドルなので、その上CDのレコーディングやそれに伴うMVの撮影を合間を縫ってしているわけです。もっと言うとCDを出すと音楽番組への出演も追加、という感じですかね。この時点で、働きすぎなのでは?と思ったりしますが、コンサートをやるとなると、これにまた追加でコンサートのための振り入れや打ち合わせ、衣装合わせが入り、ツアーが始まると週末は地方で泊まりの毎日が続きます。嵐に限って言えば、今年は毎年恒例のドームツアーに加え、ワクワク学校やアリーナツアーなどを駆使して会える機会を増やしてくれてはいますが、これ以上となるとたぶん相葉くん辺りが身体壊します。メンバーにとってマイナスになるのであれば、元も子もないですよね。よって「公演数を増やせばいい」という主張は無視。


話を戻しましょう。需要に供給が追い付いていないから、オク式で値段が跳ね上がるという理論を展開しましたが、これは転売屋から買う人がいなくなることですぐに解決します。(まあそれが難しいからなくならないわけだけど)
でも、よく考えてみてください。転売屋から高値で買う人がいるということを転売屋の立場から考えてみると、じゃあ転売出来るチケットを沢山手に入れて売ればもっと利益を得られるのでは、となるはずです。ちなみにそのチケットを取るための名義分のお金は、わたしたちファンが転売屋から買い取った高値のチケット分の利益で賄われているとわたしは考えています。
要は、転売屋がチケットを高値で売る→わたしたちが高値で買う→転売屋が名義を増やす→次のツアーの倍率が高くなる…の繰り返し。これは正にあれです。そう、負のスパイラル!!!

わたしたちが転売屋からチケットを買えば買うほど、コンサートが当たりにくくなるという罠です。みなさんこれは罠ですよ!!!(何)
なので、転売屋から、または定価以上で買った経験がある人や買う予定のある人に今一度考えてみてほしいという話でした。では次いきます。


チケット転売問題が改善されないワケ

ここに関しては前述の「チケット転売問題がなくならないワケ」と似て非なるものだと思っています。これはどちらかと言うと、チケットを買う消費者(転売屋も含)の問題じゃないと思うんですよね。消費者の問題じゃないとすれば誰の問題なのか。そう、運営です。

…と、書こうと思っていたのですが、最近は運営(ジャニーズ事務所)もしっかりしてきたようで、無効チケットを復活当選に回す働きもちゃんと働いているみたいです。それでも当日無効チケットが判明した場合は強制退場、つまりその席は空席になってしまうわけで、それはそれでなんだか腑に落ちない気もするので、もういっそ、ジャニーズ側がジャニーズグループ限定の交換及び譲渡サイトを作れば良いのではというのがわたしの辿り着いた結論です。

チケキャンやTwitterなんかで高額転売され、お金をむしり取られ、担当グループにお金が落ちないこの負の無限ループよりかは全然マシだと思うんですがどうですか。


ちなみにざっくりですが仕組みも考えたので記載しておきます。

ジャニーズ公式チケットサイト(仮)
【譲渡の場合】
まず譲渡の場合ですが、何らかの理由で当選した公演に行けなくなった、あるいはチケットが重複してしまったためチケットを譲りたいという人が、当落発表から指定された期間内に専用サイトに書き込みをするわけです。(入金はしない)その際書き込んでもらうのが、会員番号枚数連絡先の3点。金額については、ジャニーズが運営するサイトなので定価での扱いになります。
あ、これはチケットが未着の場合ですが、あとでチケットが既着の場合も書くのでご安心を。
そして全てのエントリーが揃ったあと、落選した名義の中から抽選でマッチングし、当選者にのみ連絡する。いわば復活当選みたいなものです。ここからはいつもと同じで、入金、チケット発送という流れです。

さて、チケット既着の場合です。譲る側は未着のときと同じように書き込んでもらうわけですが、この場合では譲り受ける側も同じように書き込んでもらいます。その理由ですが、チケット発送後だとホテルや新幹線をキャンセルしてしまい行けなくなる人が多そうだから、という単純な理由です()
そして再びマッチング、当選者にのみ連絡し、決まれば取引成立です。お金とチケットのやり取りについてですが、双方一旦事務所にチケット又はお金を預け、事務所側が確認を取れたもののみ完全に取引成立となります。ここで発送してもいいかなーとも思ったのですが、さすがにそんな当日間際にバタバタするのもあれなので、この場合は事務所側が確認を取れた取引の当選者にのみ、バーコードなりQRコードなりを発行して貰い、当日それを持って会場でチケットと交換とした方がバタバタせずに済みそうなのでそうさせてもらいます。

交換についてもほとんど同じで、差額分は返金なり復活当選に回すなりで対応してもらいます。


とまあ、こんな風に高額転売サイトに回すくらいなら公式が転売サイトを作ってしまえば安心安全に取引が出来るのでは、というあくまでもわたしの考えです。


最後に

まあそうは言ってもお察しの通り、転売を完全になくすのは不可能に近い話です。かく言うわたしも、今回の嵐のツアーに落選してしまい、定価でですがチケットを探したりしてしまったわけで…(そこでチケット高額転売の現状を知った)

また、わたしがこの記事を書くに当たって拝見させて頂いた記事の中には、「席によって値段を変えれば良い」という意見もありましたが、わたし個人の意見としては賛同しかねます。わたしはまだ、嵐の現場にしか入ったことがないので全てがそうとは言い切れないけれど、少なくとも嵐のコンサートでは、もちろん最前にしか見られない景色もありますが、天井席でなければ見られない景色や、ステージ全体を見渡すことのできる席でなければ見られない景色があると思っています。ペンライトの光の海だとか、ステージの構成やセット、演出はその最たるものなんじゃないでしょうか。それぞれの席にメリットもあればデメリットもあることから、わたしはチケットの値段が一律であることに納得しています。それに加え、席によって値段を変えることにより、前に行けば行くほど"お金を持っている人"でなければ入れないということになり、それこそ不公平ではないかと感じますし、その良席を手に入れるために最悪の場合、売春などしてしまう子たちも出てくるのではないでしょうか。(あと叩かれること覚悟で言えば、最前にお金を持っている世代=オバサマたちが金にものを言わせて居座っているのも何か癪だったりします)

もう一つ、「顔認証システム」について。わたしは賛成です。現に、顔認証システムを導入したアリーナツアーではわたしを含め身の回りで当選した人が多かったように感じます。これは、確かに動員数こそドームツアーには及ばないものの、応募の母数が各段に減ったからなのではないかと思っています。複数名義が減るとぐっと当たりやすくなるのかもしれませんね。

顔認証システムに反対の立場を取っていた記事も拝見しましたが、その理由として人件費がかかることや、入場に時間がかかることが挙げられていました。しかし、いくら人件費がかかってチケットの値段が上がったところでたかだか1000円程度(現に嵐のアリーナツアーも9000円でした)なので、そのくらいの値上げで当たりやすくなるのならファンは出し惜しみしないですし、入場に時間がかかる点についてもジャニーズのコンサートに関しては、公演の何時間も前に会場に着いているファンがほとんどなのでデメリットというまでもないように感じます。


と、ここまで書き連ねましたが、わたしたちが出来る一番の対策は転売屋からチケットを買わないことなんじゃないかと思います。何度でも言います。需要があるから転売屋が蔓延るんです。高額でも需要があるから転売屋がいなくならないんです。転売屋に払うくらいなら、そのチケットとの差額分、CDやDVDや雑誌に使ったほうが有意義じゃないですか?どうせなら担当に貢いだほうが良くないですか?

ジャニーズファンのみなさま。貢ぐ相手をお間違えのないよう。みんなで楽しいジャニヲタライフを送りましょう。


以下、10/18追記です。

ここまで書いておいて終わった気になっていましたが、もう一つ言わなければいけないことがあったのを思い出しました。(すっとぼけ)
チケット転売がなくならない一番の理由は、チケット転売を取り締まる法律や条例が存在しないことだったりします。やはり、取り締まり、罰則を設けることが一番の解決策なのではないかと思います。と書いたところでほんとに終わりにしますね。